白鳥エステにて一部料金改定がありました。
安さが普及に一役買っている中で一部値上げがあるとどうなるのかを考えてみようと思います。(ちなみに、前回白鳥エステについて書いた記事はこちら ① ② ③ )
白鳥エステさんの料金改定
超簡単に説明します。
白鳥エステさんにはスタッフさんのランクがあり、ランクに応じて施術料金が違います。
美容院で店長さんにカットしてもらうときはちょっと料金がお高い(でも腕は確か)と似たような感じです。
その中で、ジュニアランクの方に施術してもらうものが60分3000円という驚異的なお値段です。ジュニアランクよりも上の方に施術してもらうときは、ランクにあわせて+500円、+1000円といった具合に料金が加算されていました。
この料金体系が、「ランクにあわせて料金を加算」から「ランクにあわせて時間毎に料金を加算」に変更となりました。ランクの高い人(施術の上手い人)に長時間お願いするほど料金が高くなるため、実質の値上げと言えます。
詳しくわかりやすく料金改定とその所感について書かれているこちらのブログを見ていただくのが一番いいと思います(まるなげ)。
60分3000円はそのまま
今回変更があったのは、ジュニアランクよりも上のランクの方に施術をしていただく際の料金部分についてです。
そのため、白鳥エステのキャッチコピーとなっている「60分3000円」という料金は据え置きです。
パレートの法則
先の2つを述べた上で、パレートの法則について書きます。
所得分布の経験則。全体の2割程度の高額所得者が社会全体の所得の約8割を占めるという法則。マーケティングなどさまざまな分野で応用されている考え方。
20対80の法則、ニハチの法則ともいう。
この法則をマーケティングにあてはめると
・全商品の上位20%の商品が売上げの80%を占める。
・全顧客の上位20%の顧客が売上げの80%を占める。
といったことになります。<マーケティング用語集より>
「全顧客の上位20%の顧客が売上げの80%を占める」という点を具体的に説明すると以下のような感じになります。
- ヴィトンやエルメスをたまにちまちまと買う一般庶民が8割、ガサーっとお買い上げしていくセレブが2割。
- ゲームアプリで8割の無課金ユーザーの声を聞くよりも、2割の超課金してくれるユーザーの好きなキャラクターに関するイベントを開催したほうが売上につながる。
白鳥エステの料金改定とパレートの法則
では、「全顧客の上位20%の顧客が売上げの80%を占める」というパレートの法則を白鳥エステに当てはめるとどうなるか。
個人的な解釈をすると以下のようになります。
「値上げしても白鳥エステにコンスタントに通う顧客が2割、60分3000円という驚異的な値段に魅力を感じてやってくる顧客が8割」
つまり、60分3000円という値段が据え置きとなるのであれば、値上げによる顧客離れは起こらないのではないかと推測します。
- 値上げがあっても、今までと同じランクの高い施術者に施術をお願いする層(2割)
- 値上げがあったので、60分3000円のジュニアランクの方にお願いする層(8割)
- とりあえず初めてなので60分3000円を試してみる層(このあと2割のところになるか、8割のところになるかは不明)
上記のようなグルーピングが進むことは、パレートの法則が可視化されることにもなります。
これが前述したアプリゲームの場合であれば、この2割の層に極端なアプローチをすることも可能です。*1
おわりに
今回も独断と偏見による考察を行ないました。
値上げをしたけど、60分3000円価格は据え置きなので、パレートの法則が可視化されるのではないかという結論に落ち着きました。
裏を返せば、値上げによる顧客離れという心配はないんじゃないかなあという勝手な予想です。
店舗数が多くない現状から、どの層にアプローチをして、どのように拡大していくのかとても興味深く拝見しています。
・・・などと御託を並べながら、しっかり次回の予約もキメてあります。いまいえなさんに癒やされてきます(*´ω`*)
*1:ゲームアプリは短命の市場であるからこそ、このような極端なアプローチができますが、これは特異な例です。